SEOキーワードの選定とは、Webサイトの検索エンジンによるランキングを上げるために、適切なキーワードを選定し、サイトのコンテンツに取り込むことを指します。これにより、検索エンジンはサイトが特定のトピックに関連していると判断しランキングを上げる可能性があります。
SEOキーワードの選定はとても重要で、できればWebサイトを立ち上げた瞬間に行うことが理想です。
というのも、キーワードというのは無数にあるので、毎回キーワードを探してコンテンツを作るのは非常に手間ですし、コンテンツが増えていくと「どのキーワードで何を書いたのか分からない」といったことが起きますので、「扱うテーマに関連するキーワードを洗い出す→キーワードをグループ分けする→キーワードを選定する」の手順でキーワードを整理してみましょう。
キーワードの整理が最初のステップ

SEOキーワードの選定をする前に、まずはキーワードの整理をしておきましょう。キーワードの整理を先に終わらせておけば、SEOキーワードを選定するのも簡単になりますし、ブログの設計図として利用できます。
ラッコキーワードでキーワードを抽出
まず、»ラッコキーワードで扱うテーマのキーワードを抽出してください。今回は「副業」に関する記事を書く前提で進めます。

副業と打ち込むと副業に関するサジェストが一覧で出てきます。

ラッコキーワードは、検索エンジンであるキーワードを入力したときに、自動的に表示される検索候補(サジェストキーワード)を手早く取得してくれるツールです。
つまり、「副業と検索する人はこういったことを知りたがっていますよ」というニーズを教えてくれる便利なツールです。
なお、テーマを小さくしたい人は「副業 在宅」のように複合させてリサーチしてみましょう。「副業 在宅」に関するサジェストが出てきます。
キーワードをグルーピングして整理する
ラッコキーワードで抽出されたキーワードを整理していきましょう。
今回は僕のやり方でご紹介しますが、環境や人によって整理の仕方は違いますので参考にしてやりづらいと感じたら他の方法を試してください。
ラッコキーワードの全キーワードコピー(重複除去)をクリック

ラッコキーワードの右上にある「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックしてください。
キーワードプランナーで検索数をチェック
次にキーワードプランナーを使って検索数をチェックします。キーワードプランナーはSEOやリスティングといったWebマーケティングのキーワード調査やキーワード選定を支援するGoogle広告の運用ツールのことです。 2022年では188円支払うことで利用できます。
キーワードプランナーの登録方法はエックスサーバーさんの記事が分かりやすいのでこちら【無料で使える!】Googleキーワードプランナーの使い方を画像で解説で準備してください。
キーワードプランナーの準備が整ったら「キーワードプランナーにログイン→ツールと設定→キーワードプランナー→検索ボリュームと予測のデータを確認する」をクリック。すると下記の画面に推移します。

上記の窓口にラッコキーワードでコピーしたキーワードを貼りつけ「開始する」をクリックしてください。

すると、画像のように検索ボリュームなどの画面に推移しますので、とりあえず検索ボリュームが大きい順番に切り替えてください。赤枠の箇所をクリックすると変わります。
キーワードをボリュームごとに分ける
ここが大変なのですが、抽出したキーワードをボリュームごとに整理していきます。僕はMacのアプリ「MindNode」というマインドマップで整理しています。Windowsの人は「XMind」がいいかもしれません。
※現時点(2022年)は無料で利用できます。

こういった感じで整理していきます。時間はかかりますが、集客するためには必要な作業ですので頑張りましょう。
なお、僕はキーワード選定して記事を書き終われば左にずらしています。

この方法だと書いた記事と書いていない記事が一発で分かりますし、タイトルを入れておけばあとあと探しやすいです。
なお、検索ボリュームごとに分ける作業は、ラッコキーワードで抽出した検索数10以上のキーワードは全て分けておきましょう。
めんどくさいかもしれませんが、いつかはやらないといけない作業ですし、あとから追加するほうが手間になるので最初に終わらせましょう。その際、重複しているキーワードはどちらか削除してください。
たとえば「副業 おすすめ」「おすすめ 副業」とかです。
上位にランクインするSEOキーワードの選定方法

では、キーワードの整理が終われば実際にSEOキーワードを選定していきます。結論として、初心者の人はロングテールキーワードである3語以上で構成されたキーワードを選定して記事を書いていきましょう。
ロングテールキーワードを攻める理由
キーワードには下記の種類がありSEOの評価が異なります。
- ビッグキーワード:ドメイン全体でSEOを評価する
- ミドルキーワード:カテゴリやトピッククラスター単位でSEOを評価
- ロングテールキーワード:ページ単位で評価
要するに、初心者がロングテールキーワード以外でコンテンツを作成してもなかなか評価されないということです。
ロングテールキーワードとは、「東京 観光 おすすめ」のように、3語以上で構成されたキーワードのことで、検索ボリュームは少ないものの、具体性が高く競合の少ないキーワードになります。
また、Webサイトにアクセスされる多くはロングテールキーワードからで、上位にランクインする唯一のチャンスでもあります。
収益記事は検索ボリューム関係なく記事を書く
おすすめ
比較
手順
商標(商品名)
始め方
買い方
最安値
口コミ(レビュー)
上記は収益記事(キラーページ)と呼び、ビッグキーワードやミドルキーワードに該当するキーワードで、読者が最も購入する可能性が高いキーワードになります。
たとえばですが、「おすすめプログラミングスクール5選」という記事に訪れる人は「どれかを選ぼうとしている」と判断できます。
また、比較なら「AかBで迷っている」という状態なので、ここでも購入する前段階と判断できます。
そして、個人ではビッグキーワードやミドルキーワードを選定してコンテンツを作っても、なかなか上位にランクインしないので、ロングテールキーワードでアクセスを集め、ビッグキーワードやミドルキーワードである収益記事に読者を誘導するのがセオリーです。
検索ボリュームが大きいキーワードは選定しなくてOK
前述の収益記事に関連するキーワードは必須ですが、その他のビッグキーワードやミドルキーワードに関してはとりあえず無視してOKです。
というのも、扱うテーマのロングテールキーワードを網羅しないと、ビッグキーワードやミドルキーワードの順位は上がりません。
どうしても検索ボリュームが大きいキーワードを書いてしまいがちですが、まずはロングテールキーワードを制覇し、ロングテールキーワードで書いた記事をまとめたものとしてミドルキーワードを狙い、ミドルキーワードで書いた記事をまとめるものとしてビッグキーワードを狙っていきましょう。
要するに、ビッグキーワードやミドルキーワードは複数の関連する記事がないと上位にランクインしないということです。
キーワードごとに検索意図を考え記事を作る

キーワードの選定が終わったら、キーワードをもとに記事を作成していきます。ロングテールキーワードを狙って記事を書くとはいえ、コンテンツの内容が適当だと上位にランクインしませんので、検索意図を考えながら読者のニーズに応えた記事を作成してみましょう。
検索意図を把握して読者のニーズに応えた記事を作成する
Googleは検索目的に沿っている記事を上位にランクインさせますので、キーワードに対して読者が求めている答えを用意しないといけません。
この答えを導き出すのに効果的なのが検索意図を考えることです。
検索意図とは、キーワードを検索する理由のことで、ここが明確になればキーワードに対して読者に何を伝えるべきなのかが分かります。
検索意図を考えつつ上位にランクインしている記事をチェック
キーワードの検索意図を考えつつ、上位にランクインしている記事も必ずチェックしてください。上位にランクインしている記事は狙っているキーワードの答えでもあります。
つまり、検索意図を満たした品質の高い記事なので、上位にランクインしている記事がどんな構造でコンテンツを作成しているかチェックしてください。
そして、オリジナルティの高い記事にするために、上位記事にはない独自性を追加してください。独自性を追加するためには、一次情報やより深く検索意図を考えることが効果的です。
繰り返しですが、上位にランクインしている記事は「そのキーワードの答え」なので、隅々までチェックし、どのようなコンテンツになっているかしっかり確認してみましょう。
SEOキーワード選定におすすめのツール
SEOキーワード選定はツールがあれば簡単に抽出できますので、ここではおすすめツールをいくつか紹介していきます。
ラッコキーワード

本記事でも紹介しているSEOキーワード選定におすすめなのがラッコキーワードです。繰り返しですが、ラッコキーワードは、検索エンジンであるキーワードを入力したときに、自動的に表示される検索候補(サジェストキーワード)を手早く取得してくれるツールです。
無料で使えますし、使い方も非常に簡単なので必ず登録しておきましょう。
キーワードプランナー

キーワードプランナーは、Google AdWordsを使った広告キャンペーンを計画するためのツールです。このツールは、特定のトピックや製品に関連するキーワードを探すために使用され、広告のターゲットとなる可能性のある検索ワードを提供し、検索結果の表示順位やクリック率などのパフォーマンスの予測をすることができます。
aramakijake

aramakijakeは検索ボリュームを詳細に知れるツールです。使い方としては、内容が重複しそうなキーワードの検索ボリュームが多いほうをピックアップするために使ったりします。
ただし、検索ボリュームが少ないとデータが取れないのが難点です。
とりあえず3つのツールがあれば問題なし
SEOキーワードを選定するなら紹介した3つのツールがあれば問題なくできまので、登録しておきましょう。
まとめ:SEOキーワード選定は早めに終わらせておこう
SEOキーワードの選定はコンテンツを作るために必須の作業になりますので、できればWebサイトを立ち上げた瞬間に行うことをおすすめします。
というのも、SEOキーワードというのは、あなたのWebサイトに必要であろうキーワードで、読者にコンテンツを届けるために手がかりです。
つまり、SEOキーワードを選定しないで記事を更新しても、誰にも届かない可能性が高いということです。