フリーターがきついと言われる理由は主に「金銭的な問題」「正社員との格差」「将来への不安」になり、この問題はフリーターのまま解決するのは難しいでしょう。
しかし、正社員になれば全て解決できる問題でもありません。
そこで、本記事ではフリーターが感じるきついことから、正社員との差を比較していますので参考にしつつ今後の人生を考えてみてください。
フリーターがきついと感じる瞬間4選

フリーター生活が長くなると下記のことを感じるようになります。
フリーターが感じるきついこと4選
- 給料が低く昇給もない
- お金がない=何もできない
- 正社員との格差が生まれる
- 将来への不安が大きい
20代前半のフリーターならあまり実感がないと思いますが、長いことフリーターを続けていると誰もが直面するこです。
①:給料が低く昇給もない
正社員で働けば基本給の他に「ボーナス・手当・昇給」があり、企業によっては「今月は売上がいいから特別手当を出そう!」といったように、さまざまな方法で給料が増えます。
しかし、フリーターは基本的に同じ時給なので一生同じ給料で生活する必要があります。
中には「正社員より給料がいい」という意見もありますが、今だけ見るとフリーターの方がいいことはあります。
しかし、100%と言っていいほど数年もすればひっくり返り追い越されることは間違いありません。
②:お金がない=何もできない
フリーターの多くが「毎月ギリギリの生活です」「今月もきつい……」という状況なので、新しいことを始めようにも金銭的な問題がネックになり「何もできない」という悩みを抱えています。
そして、この「何もできない」が後述する正社員との格差につながるのですが、お金に余裕があればそれだけ多くのことにお金を使うことができます。
たとえばですが、「会社で出世を狙っている」という人なら「資格の取得」「セミナーへの参加」「スキルの向上」といったことにお金を使えるので給料アップにつなげれます。
要するに、金銭的に余裕がある正社員はさまざまなことに自己投資できるので「給料アップ」「人脈」といったリターンを得ることができます。
③:正社員との格差が生まれる
正社員はフリーターよりも収入が多く福利厚生も充実しているので、さまざまな面で正社員との格差に「きついな」と感じるようになります。
フリーターが感じる正社員との格差
- 自分には買えない物を所有している
- 恋愛でも正社員が有利になることが多い
- 夢や目標があるので輝いて見える
上記のようなことを感じるようになり、この格差は広がり続けます。
また、正社員で働いている友人と格差が生まれると不甲斐なさから距離を置くようになるので、「友人とは疎遠になった」というフリーターは多いです。
④:将来への不安が大きい
正社員と比べてフリーターが感じる将来への不安はかなり大きいです。
誰しも不安が大きければその分だけ「きついな」と感じますよね。
20代のフリーターはまだまだ実感がないと思いますが、年齢が上がっていくたびに「この先どうしたらいいんだろうと」悩むようになります。
不安や悩みが多いフリーターは正社員と比べて考えることが多いので「きつい」と感じ、若いときのようにアグレッシブさもなくなっていくので、やる気もなくなり最悪「人生こんなものか」と諦めてしまう人が多いです。
ちなみにですが、40〜50代でフリーター生活を送っている多くの人が「20代は何も考えていなかった」「30歳頃から将来への不安を感じた」「もっと早く行動すればよかった」と共通して言います。
正社員がきついと感じる瞬間3選

フリーターが感じるきついことを理解したうえで、続いては「正社員が感じるきついこと」を見ていきましょう。
正社員になると感じるきついこと3選
- 自由がなくなる
- 責任が付きまとう
- 人生を会社に捧げる
上記のように、正社員になれば会社のために働く必要がありますので、自由もなくミスをすれば責任問題になり、仕事ができないと判断されてしまうと給料は上がらないどころか下がる可能性もあります。
①:自由がなくなる
当たり前のことですが、正社員となれば自由はなく、フリーターのように「希望の休みを出す」「決まった時間に帰る」といったことはできず、「休日出勤しないといけない」という場面も出てきます。
また、多くの企業では「付き合い」というものが出てきますので、仕事が終わっても帰れないことは多々あります。
ちなみにですが、「付き合いが苦手」という人は会社での出世はわりと厳し目です。「仕事ができる+気に入られる」というのは企業で勤める以上は必須です。
②:責任が付きまとう
アルバイトは仕事でミスしても正社員が尻拭いをしてくれたり、分からないことがあっても社員が処理してくれますよね。
しかし、正社員となればそうはいきません。
やはり、アルバイトとは立場が違うので行動の全てに責任を持つ必要があり、あなたがこれまで正社員に任せていたことを全て自己解決しないといけません。
できなければ責任を追求され、最悪「降格・減給・左遷」になることもあります。
③:人生を会社に捧げる
正社員の苦悩でもあるのが「会社に捧げる人生って……」と多くの人が感じています。
やはり、自由を捨てる変わりに「安定した給料」「手厚い福利厚生」「生活の保証」をもらっていることになります。
そして、「給料を上げたい」「もっと上に行きたい!」という思いがある人は他の正社員よりも努力する必要があり、自分の時間をよりいっそう会社に捧げる必要があります。
フリーターと正社員はどっちがいい?

これまでの解説で「フリーターのきついこと」「正社員のきついこと」を紹介してきましたが、結局フリーターと正社員どっちがいい?と考える人がいると思いますが、結論は「人による」です。
フリーターと正社員の比較
項目 | フリーター | 正社員 |
---|---|---|
給料 | 低い・上がらない | 高い・上がる |
退職金 | なし | 会社による |
自由度 | 多い | 少ない |
将来性 | 低い | 高い |
年金 | 少ない | 多い |
税金 | 安い | 高い |
福利厚生 | 薄い | 充実 |
社会的信用 | 低い | 高い |
世間体 | 低い | 高い(職にもよる) |
恋愛 | 不利 | 有利 |
上記はフリーターと正社員の違いを比較したものですが、これを見ても「正社員でなくてもいい」と思う人は無理して正社員にならなくてもいいでしょう。
フリーターが必ずしも不幸になることはないですし、「一生独身でもいい」と思う人ならなおさらです。
しかし、少しでも「フリーターのままはダメだ」と思う人はこの限りではありませんので就職することを検討してください。
しかし、これからの時代はフリーランスも検討しよう
当ブログは転職サイトや転職エージェントに斡旋するブログではないので、「正社員になりましょう!」とは言い切りません。
これからの時代はフリーランスとして個人で稼ぐことも検討してほしいと思います。
時代は変わりつつある
yahoo知恵袋などのお悩み相談サイトを拝見していて「時代は変わったな」と思うことは、フリーターの悩みに対して2009年あたりの返答は「フリーターのままは危険!今すぐ就職しよう」といった意見が多いです。
しかし、2015年あたりからは「正社員だけでなくフリーランスとかはどうですか?」といった返答が多く、昔と違い「正社員=安定した生活ができる」という時代ではいなと感じています。
まとめ:正解はない

今回はフリーターが感じるきついことを紹介していきましたが、正社員になってもきついことは必ずあり、物事には必ず代償が必要になりますので、「どっちがいい」を決めるのは難しい問題です。
最終的には「あなたがどうしたいか」になり、「フリーターのままでいる」「正社員として働く」「フリーランスのように別の道に行く」この3つが選択肢になります。
働き方が多様化される昨今はどれが正解なのかは分かりませんが、選択肢を多く持つことに一切の損はないのでさまざまな視点から物事を考えることは重要になります。
»参考:【3つのルートあり】フリーター向けに今後の生き方を解説